シャンプーに含まれる防腐剤が常在菌を殺す

シャンプーが頭皮や毛根に与える害は、ほかにもあります。頭皮の常在菌を殺してしまうことです。頭皮には数多くの常在菌が棲みついていて、この常在菌が皮脂や汗を食べて、酸性の物質を代謝しています。
そのおかげで頭皮は弱酸性に保たれ、雑菌やカビなどの侵入から守られています。常在菌は私たちの頭皮を病原菌から守り、健康に、そして、清潔に保っている、かけがえのない「護衛部隊」であり、「同志」なのです。いっぽう、シャンプーにはパラベンなどの強力な防腐剤が入っています。もう何年もまえからわれわれ形成外科医には消毒液で傷を消毒する習慣がなくなりました。しかし以前、傷の消毒に使っていた消毒薬ですら蓋をしないで置いておくと、数週間で雑菌が入って白濁することがありました。
ところが、シャンプーもリンスも開封してから数年たってもカビも雑菌も繁殖せず、腐ることはありません。シャンプーなどの防腐剤に使われるパラベンなどの殺菌力は、傷を消毒するときの消毒薬よりもはるかに強力なのです。
したがって、シャンプーに含まれる強力な防腐剤は、頭皮の常在菌も当然、弱らせ、殺します。殺されずに生き残った常在菌はすぐに増えて頭皮全体をおおいますが、それでも毎日毎日殺しつづけていれば常在菌がしだいに減っていくことはさけられません。常在菌が減ってしまった頭皮からは、ふつうなら常在菌に守られているおかげで、めったに感染することのないマラセチアといったカビやさまざまな雑菌がつくようになります。
たとえばマラセチアは脂漏性皮膚炎の原因菌で、頭皮が脂漏性皮膚炎にかかると、患部の毛穴や皮膚が損傷を受けてしまい、多かれ少なかれ、髪の成長の妨げになります。ここまでは、毛髪の「土壌」にあたる頭皮や毛根に与えるシャンプーの害について述べてきました。けれど、それだけではなく、シャンプーは頭皮から出ている毛髪自体も傷めつけます。
頭皮から出ている毛髪は死んだ細胞(角化した細胞)で構成されていて、ケラチンというタンパク質がその主成分です。1本1本の毛髪はふつう3層構造になっていて、いちばん外側にあるのが「キューティクル」です。かたい透明の細胞が鱗状に重なりあって形成されていて、汚れをはじめ外界の異物の侵入をくいとめ、また、髪内部の水分などの蒸発を防いでいます。その内側にあるのが、コルテックテックスとメデュラといわれる組織です。

こちらで当サイトおすすめの頭皮や髪を守るシャンプーを紹介しています。

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