シャンプーの有害指定成分

細胞毒性が怖いのは、その害がすぐには現れない点です。長期間、さらされてようやくその弊害が顕在化するのが、細胞毒性の恐ろしさといえます。たいていの国では国家機関が食べものや薬品、化粧品などについて人体への安全性を調べたうえで認可しています。ところが、厳しいとされるアメリカのFDA(食品医薬品局)でさえ、基礎的な実験の期間はせいぜい6か月間ですし、日本では数か月にすぎません。シャンプーは何十年間と使いつづける商品であるにもかかわらず、10年後はおろか、わずか1年後、2年後の安全性すら調べられることも確認されることもないまま、野放しにされてきているのです。
化粧品やシャンプーなどには、よく指定成分とか、無添加という成分表示がみられました。指定成分とは、旧厚生省がアレルギーや接触刺激、発がん性などがあるものとして、表示を義務づけた成分のこと、ようするに「有害指定成分」ですね。ヨーロッパでの指定成分の数は約5000、アメリカでも約800にのぼりますが、日本はわずか102でした。いかに日本の基準が甘いかがわかります。
「無添加化粧品」などと書かれていると、さも安全なような感じがしてしまいますが、これは、ヨーロッパの約5000の指定成分、アメリカの約800の指定成分のどれかが含まれていたって、「無添加」なのですかか、うっかり信用できません。そんな消費者をだますようなことが、問題にもならずに容認されていること自体が、本当にいい加減な領域だと怒りを感じてしまいます。
そして、2001年にはこの指定成分の表示義務すらもなくなりました。かわりに、配合しているすべての成分を多い順に表示することが義務づけられました。すべてを公表するのだから、から、いいことだと思われるかもしれませんが、将来何か大きな弊害があることがわかっても「全部わかったうえで納得して買って使ったのだから、すべては消費者の自己責任」ということになります。
しかも、多く含まれる順にただ並べられているのですから、シャンプーやリンス、ヘアケア商品、化粧品などは、一般の消費者には有害物質含有なのか、そうでない物質か区別がつきにくいという、という、危険が野放しの無法領域の商品という感じがします。われわれは、一般に販売されている商品について、長期的な安全性は調べられていないことを認識し、長期の安全性が確立しているかいないかを、自分で判断していく必要があります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です